- 2020年6月3日
- 山本義徳 筋トレプログラム
■素人ならではの化学反応
“筋肉博士”という異名を耳にしたことはあるだろうか。
元ボディビルダーであった長年の経験とノウハウに裏打ちされた人気著書『101理論』から、
ダルビッシュ有、松坂大輔選手など大物アスリートの指導経験までと、
理論派のパイオニアとして高名な“山本先生”こと、山本 義徳(やまもと よしのり)氏である。
現在、51歳とは思えない体つきはともかく、youtbeチャンネル【山本義徳 筋トレプログラム】、
Twitter、Instagramまでと、SNSを駆使しながら活躍の場を広げる山本先生。
折り紙付きの知名度は筋トレ系youtubeチャンネルでも絶大で、
山本先生を師と仰ぎ、教えを乞う生徒という構図で発信されるトレーニング動画は数多くのチャンネルで散見される。
今回ご紹介するトレーニング動画も例によってそのようなものだが、
ビートたけしと松本人志がコラボしたような、何とも言えない“ぎこちなさ”が面白い。
生徒役として登場する、現役バリバリの有名フィジーカー『AKITO』さんの詳しい紹介は割愛するが、
二人の微妙な距離感、くだけない会話、硬さのある空気がヒシヒシと伝わってくるある意味、
コラボ動画ならではの醍醐味を感じとれる作品となっている。
■筋肉博士の異名は伊達じゃない
本題に入ろう。肩トレだ。
肩はフロント・サイド・リアの3点に分類され、筋肥大を目指すパーツである。
肩の張り出しが大きくなれば小顔効果をはじめ、グッとその人の印象が変わる骨格の幹と言っていい。
ただ、肩トレは僧帽筋に入ってしまうことが多く、狙いたい部位に対して上手に刺激を送り込む難易度が高いパーツでもある。
背中・胸・脚・肩・腕・腹と、ひと通り筋トレをしたことがある人ならわかると思うが、肩の筋肉痛が起こりづらいのはそういった要因が多分にあるらしい。
そこで山本先生の出番だ。
『一般的な種目が基本的とは限らない』と切り出し、王道の肩トレ『スタンディングサイトレイズ』に懐疑的な見解を示す。
前述した通り、僧帽筋に入ってしまいがちというデメリットを解消、ストレッチ(伸)ポジションから収縮ポジションまで負荷を逃がさないフォーム・動作を理論的に解説、
先ほどとは打って変わって実演する『AKITO』さんのキャラがいきなり素っぽくなるのも、効果的な証拠であるに違いない。
他にもフロントを強化するリバースグリップでのショルダープレス、インクラインフロントレイズの肩トレ計3種目を収録。
肩の発達に悩んでいるトレーニーにとって、試さない理由はないだろう。
常識を疑い、SNSを役立て、VALX(バルクス)と言ったサプリメント商品を開発するオンラインストアまで監修する筋肉博士。
「人はいくつになっても成長できる」
先生の背中に追いつける日は、まだ遠い先のようだ。